
こころの奥に、そっと手をあてる。
そんな時間を、毎日の習慣にできたら。
「日刊SENSES」は、
頑張りすぎてしまうあなたに向けた、
こころの深呼吸のような言葉を届ける
エッセイのようなものです。
生きるのがちょっと面倒な日も、
誰かの正解に迷ってしまう日も、
読むとちょっと呼吸が深くなる。
そんな連載にできたら嬉しいです。
人は、
感動したくて
生きている。
「チ。―地球の運動について―」というアニメを最近見ました。
久しぶりに魂が震えました。
こんなすごいものがしれっと出てくる日本ヤバすぎます。
改めて思ったのが「人は感動したくて生きている」ということです。
誰かに褒められるためでも、社会の役に立つためでもなくて、心が震える瞬間に出会いたくて、
わたしたちは、日々を生きている気がしました。
しかし今のわたし達は、感動する暇もなく、
“誰かの正解”に命を預けているような生き方をしている人も多いのではないでしょうか。
ちゃんとしなきゃ、
嫌われたらどうしよう、
役に立たなきゃ意味がない——
果たしてそれは”真理”なんでしょうか。
NLPでは
「人が見ている世界は、“現実そのもの”ではなく、脳が意味づけした“主観的な地図”である」と考えます。
人は、五感を通して情報を受け取り、
過去の経験・記憶・信念・言語を通して、
自分なりの“内的地図”をつくる。
つまり、「わたしの真理」は、
あくまでも「わたしが意味づけした世界」の中にあるんです。
アニメの登場人物たちも、
最初は「天動説が真理」と信じて生きていました。
それ以外を信じることは命に関わる“異端”とされる中、彼らは真理を疑います。
その疑いによって、世界は動き始めるのです。
もしかすると、あなたが感じている小さな違和感こそが、“真理への入り口”で、その“違和感”と向き合ったとき、わたしたちは自分の中にあった“真理”に触れるのかもしれません。
その瞬間こそが感動であり、あなた自身の“ほんとうの感覚”と出会ったときに生まれるのだと思います。